歌手や俳優、ダンサーだったら、オーディション、本番。
ビジネスマンだったら、面接、プレゼン。
と、
緊張を強いられる状況下で、
「なんとか本領を発揮したい。」
「いい結果を残したい。」
と考える機会、ありますよね?
実際、
「どうしたら緊張しなくなりますか?」
というのは、“よく訊かれる質問ベスト5”に入るだろうと思います。
その時に僕は、
「どうすれば緊張しないか?」
より、
「緊張した状態でも本来のパフォーマンスを発揮(披露)するためには何が必要か?」
を知ることだと答えます。
戦場で必要とされるもの
「金持ち父さん貧乏父さん」の著者ロバート・キヨサキ氏は、ヘリコプターのパイロットとしてベトナム戦争に出征した経歴を持つ人ですが、彼の著書の中で、ビジネス・オーナーにとって非常に重要な素養として次のようなことを話してました。
「『死ぬかもしれない』という、死と直面した緊張状態の中でも、必要な判断と行動が取れるかどうか」
人前でのパフォーマンスで実力を発揮したい人にとって、本番の緊張は戦場にも等しいものだと思います。
もちろん、普通に考えて、人前で歌ったり踊ったり、話したりすることで命を落とすようなことはまずあり得ません。
それでも、その緊張たるや、言葉では言い表せないような特殊な状況なのです。
となれば、その人たちに必要なのは、
「どうすれば緊張しなくなるか?」
のノウハウではなく、
「緊張した状態でも本来のパフォーマンスを発揮(披露)するためには何が必要か?」
(「緊張していても、いつも通りのパフォーマンスをできるために何が必要か?」)
ということでしょう。
「何かができなくなる」ではなく、「ゼロに戻せなくなる」
人間、ズブの素人出ない限り、
つまり、ある一定レベルの知識と練習量を積んだ人であれば、
「本番で(いつも通りに)ができなくなる」
ということはまず無くて、
「そもそも、自分がいつもと状態だった」から、必然的に「いつも違う結果を招いた。」
という場合がほとんどです。
要は、自分自身のゼロ、ニュートラル、(例えば、ヨーグルトで言えばプレーン)の状態を見失う、そこに戻せないということが敗因となるわけです。
“自分自身のニュートラル”を見失わないために必要な3つのポイント
自分自身のゼロ、ニュートラル、プレーンな状態を見失わないために必要なポイントは次の3つ。
- 呼吸
- リラックス
- 想像力
1.の呼吸を身につける上でまず何より大切なのは、「呼吸を意識にあげること」。
日常生活の中で、「呼吸を意識する」。
言い方を変えれば、
「意識的に呼吸する」
ということですね。
2.のリラックスを身につけるためには、まずは、緊張(筋肉で言えば収縮)状態を作ったところから緩めて(筋肉で言えば弛緩)みること。
例えば、鼻から息を吸いながら両手をグーにしながら両肩を思いっきり上げ、そこで息を止めておいて、今度は息を吐きながら一気に緩める。
緊張(収縮)→リラックス(弛緩)
を一気にストン!と。
そうすることで、普段知らないうちに身体のいろんな部位が緊張を伴っていることに気づけるものです。
3.の想像力、要は「自分は本番こんなにリラックスした状態でできないんだ」と気づくことが第一歩。
その上で、普段と違う環境で練習をしてみたり、自分のパフォーマンスを自分で録画・録音してみたり、場合によっては誰かに見てもらったり、聞いてもらったりして、自分が緊張する環境を自ら作り出すことが重要になります。
<まとめ>
- 「どうすれば緊張しないか?」より「緊張してもできるためには何が必要か?」を考える。
- その1呼吸力をアップする。
- その2リラックス力(?)をアップする。
- その3想像力を駆使する。
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