人は見かけによらぬもの

「人間は外見に弱いものだ。あなたが他人を判断するとき同様、他人もあなたを外見で判断する。」B・トレイシー

ワタクシ、こう見えて持病があるのです。

初めて発覚したのは40の時。

 

当時加入していた芸能人国民健康保険の「不惑の歳人間ドック」なるプレゼント(?)で、初めて受けた半日人間ドックの検査結果でひっかかった。

医師「運動不足ですか?」

自分「いやぁ、最近は一日2回とかバリケード登り降りしてるんで、同世代の人に比べれば動いてる方だと思うんですけよね。」

医師「・・・。普段、食事は肉中心ですか?」

自分「いや、えっと…納豆とキムチ、ですかね。」

医師「・・・。そうですか、甲状腺の検査もしておきましょうか。」

自分「え・・・。」

というわけで、再度血液検査してみたものの、以上は見られず、結局「う〜ん、これは遺伝でしょうね。」と。

 

それからしばらくしてホームドクター(生活習慣病が専門の「美白はお得よ」な感じの女医さん)から、

「あなた、そろそろ観念して薬飲んだら?」

と。

「へ?いやいや、先生。自分、まだ飲む必要ないんだと思ってたんすけど・・・。」

 

というわけで、現在も薬を飲み続けているわけですが、

このホームドクターがいいキャラの方で、定期的に薬出してもらうために診察受けに行くと、ボクが診察室に入った途端、

「あら〜、また爽やかな◯◯◯症の方が来たわぁ。」

と朗らかにおっしゃる。

 

ま、たしかに太ってはいないしな・・・。

 

いつかは胃痛を始め体調が悪く、診察室で

「何か思い当たることある?」

と訊かれたので、

 

「ストレス・・・ですかね。」

と答えたら、鳩が豆鉄砲食らったを絵に描いたような表情で、

「へ?あるの!?ストレス?」

と。

あるわ!!!💢

 

人は見かけによらないものなんです。

例えば・・・

彼女のこの笑顔を見てどんな印象を持ちますか?

「いつも笑顔で、明るく、一生懸命働いている新人スタイリストさん」

とか、でしょうか。

 

でも、良く見て下さい。彼女の手に持っているハサミと彼女の瞳の奥を・・・

いやいや、これはあくまで「例えば」の話ですけど。

(「スウィーニー・トッド」じゃあるまいし、って感じですね。)

 

人を見かけで判断する場面って言えば、就職の面接なんかでも、外面以外の何者でもない人とかいますよね、きっと。

面接官で美輪明宏さんとか出てきちゃったら、心の奥底まで見透かされそうな気もしますけど、正直なかなかそこまで凄腕の面接官ってのもいないだろうなと思います。

となれば、多かれ少なかれ、面接官だって見かけで判断せざるを得ない部分あるんじゃないでしょうか?

 

かつて、ある演出家が何かのインタビューで、

「貧乏なのはいい(仕方ない)けど、貧乏臭いのはダメ」

ってコメントしてて、「なるほどなぁ、上手いこと言うね。」と感心した記憶があります。

 

もし、自分が笑点の司会者だったら、座布団3枚あげていたでしょう。

 

人は見かけによらぬもの。

 

ここまで書いて、今思い出した映画があります。

「ユージュアル・サスペクツ」

知ってます?観たことありますか?

もし、観たことがなかったら、絶対!!観た方が良いです。

この映画、そのシナリオが出版社に送られて、下読み(ハリウッドでは、映画化を夢見て送られてくるシナリオを読んで、プロシューサーにそのシナリオを読むべきか、読む必要がないかを進言する立場の人がいるんだそうです。)の段階から、もうすごい噂になっていたという逸話がある作品です。

人は見かけによらぬもの、です。

それでは、またいつか、お目にかかりましょう・・・。

 

 

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