「みんなちがってみんないい」
人生四苦八苦
人間、誰しも生きていく上ではさまざまな悩みがございます。
中でも、人間関係から生まれくる悩みは、来る日も来る日も頭の中をぐるぐる回り、私たちを煩わせる厄介なもの、迷惑なもの。
もし私やあなたが、お釈迦様が生まれて数歩歩いて天を指差し仰ったとかいう、
「天上天下唯我独尊」(天にも地にも我より尊い者は無し)」
の心持ちになれれば、それはもう、鬼に金棒。
人間関係の悩みなど木っ端微塵にして生きていけます。

ところが、なかなかそうはいきません。
人様の言ったほんの小さなひと言に、ああに違いない、こうに違いないと、うじうじと悩み、考え、引きずってしまうものでございます。
もし私たち一人一人が、金子みすゞさんの言葉のように、
「みんなちがってみんないい」
という心持ちで居られれば、人様を否定する事も差別する事もなく、それぞれ心穏やかに日々を過ごせるはずなのです。

「これでいい」より「これがいい」
もひとつ大切なこと。
それは、親兄弟、友人知人との付き合いの中で、自分の価値観や自分の存在そのものを低く値付けしたり、場合によっては否定したくなることさえあるという、これまた厄介な現実です。
そんなことが度重なると、人間、自分自身のことを段々と大切に思えなくなるもので、事あるごとに、
「どうせ自分なんか」
とか、
「やっぱりダメだ」
などと考えるようになったり、
何か物事を選択する際に、
「これでいいや。だってどうせ…」
なんて具合に、少々投げやりになったりするもので、
いやいや、これがまた癖になりやすいから余計に厄介です。

本当は、
「これでいいや」
じゃなく、
「これがいいんだよ」
と。
半ば投げやりな「これでいい」をグッと飲み込んで、「これがいいんだ(欲しい結果、モノ、コトなんだ)!!」とアピールできるようにならなきゃいけません。
まずは自分自身に対して、です。
「みんなちがってみんないい」
「これでいい、より、これがいい」
たしかな眼力、磨きましょう。

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