50代のおっさんにとってミュージカル映画とは何だったのか?

ミュージカル映画、お好きですか?

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日本でミュージカルっていうと、やっぱり観客層は女性が多い印象?たぶん、圧倒的に。

ヨーロッパ(の貴族系)のとか、人気ありますよね。

あと鉄板のディ◯ニーとか。

おっさんたちが若い頃にはね、MGMのミュージカル映画という物凄い鉄板のジャンル(?)があってね。

「アメリカってすげえなぁ・・・。」と思ったものですよ。

ただね、かつては日本でもこんな映画が作られていたそうな。

すごくないですか?これ。

タイトルからして「君も出世ができる」って・・・。

「How to Succeed」だよね、要するに。

このテイストが、1964年(昭和39年)に作られていた。

調べてみると、「努力しないで出世する方法(How to Succeed in Business Without Really Trying)」の初演が1961年(原作は1952年出版)で、映画化されたのが1967年。

戦後の日本で、本格的なミュージカル映画を作る動きはあったみたいだけど、その中の数少ない成功例として有名な作品らしい。

ただし、興行的には失敗だったので後に続く作品が出てこなかったんだと。
けっこう切ない…。

これが続いていけば、日本のミュージカルや映画って、今とは違った未来を迎えていたのかも知れないんですけどね。

ジーン・ケリーの笑顔にやられた

ミュージカル映画と言えば、おっさんにとって、もちろん「ウエストサイドストーリー」の衝撃は言うまでもない。

ジョージ・チャキリスのあのカッコ良さ。

ベルトのバックルを横にずらしてるのに憧れて、坊主頭の中学生がそれを真似しても、

「あれ?ベルト曲がってるよ?」

と言われて終わったあの日。

そう、自分は決してジョージ・チャキリスにはなれないことは自分でもわかっていた、あの日。

そんなおっさん(当時はささすがにまだ真性のおっさんではなかったけど)の目の前に颯爽と現われたのは、ジーン・ケリーだった。

フレッド・アステアと双璧を成す大スターなんだけれども、アステアと比べると小柄で、どちらかと言えば脚も短く(失礼!)、何よりその庶民的(!?)な笑顔に、「ジョージ・チャキリスは無理でも、もしかしたら…」なんて大それた夢を抱かせてくれた偉大な存在である。

もっとも、自分がダンスのレッスンというものを受けてみると、ジーン・ケリーという人のスキルとセンスがどれだけスゴくて、その上で、ダンスを踊るということを「特別なスキルや才能を持った人間だけのもの」として見せないことのスゴさが(振り固めの筋肉痛と共に)身に染みてわかるのだけれど。

そうなのだ、この自然さこそが、ジーン・ケリーミュージカル映画の最大の魅力に違いない。

自分と同じ、普通の生活を送る人が、ごく自然に恋に落ち、踊り出し、歌い出す。

この脈打つ感じ、躍動感。

感動するというよりは、共感する、共振するところから“すんなり入っていける”感。

ジーン・ケリーの作品で大好きなやつで「Invitation to the Dance」ってのがあったけど、まさにそれ。


これ、大好きなんです。(リムスキー・コルサコフのシェラザードのとか特に好き。)

どうせ死ぬのになぜ生きるのか

たまに読み返す本に、名越康文さんという方の「どうせ死ぬのになぜ生きるのか」というのがあるんだけど、この本の副題(?)に書かれている「晴れやかな日々を送るための仏教心理学講義」の、“晴れやかな日々”を文字通り晴れやかに体現してくれるのが、映画の中のジーン・ケリーだったのだろうなと思う。


なかなか染みる本です。

ミュージカルは喜びと悲しみでできている

あれから気がつけば何十年も経っていて、ふと気がつけば自分もすっかり後期おっさん族の仲間入り。

かつて、ワクワクしながら観た作品を生み出してくれたクリエイターやプレイヤーたちが、“あの作品”をどんな環境の中で生み出してきたかを本を通して知ることになろうとは、もちろん“あの日”には思いもしなかったことだけど…。

「あぁ、自分の大好きだったミュージカルは、喜びと悲しみでできているのかも知れないなぁ。」

ふと、そんな風に考えたりする。

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