どうすれば自分のやりたいことで食べていけるのか?
役者で言えば、「芝居だけで食っていきたい」
シンガーだったら、「歌だけで食っていきたい」
ダンサーだったら、「踊りだけで食べていきたい」
そんな風に考えている人が、この瞬間にいったいどれだけいるだろう?
今日はそのことについての考えを言葉にしてみる。

基本原則は何か?
基本的には、自分のやりたいことに(で)
- 市場があること
- 価値を提供できること
この二つに集約できる。
1. の市場とは、言い換えれば需要があるということ。
あなたが提供できる商品かサービスを、お金を払ってでも欲しいと思う人が一定数いる
ことが大前提。
その上で、
2. 価値を提供できること。
とは言っても、同じように価値を提供できる人があなたの周りにゴロゴロいたら、そのことにもはや価値はない。
何らかの方法で差別化を図る必要がある。
差別化するためには・・・
①スペシャルな商品、サービスにする
か
②他より安い価格で提供する
の二択だろう。
ただし、②の道を選んだら、あとは薄利多売の道を突き進むしかなくなるのは目に見えている。
商品の販売なら、やり方次第で生産コストを下げて大量生産なんてことも可能かもしれないけど、サービス業とか、ましてや舞台俳優とか言ったら、自分の身体は一つしかないし、映像作品と違って複製は不可能だから…この道はどう考えても避けるべき。
自分自身がスペシャル(な商品)になるというのはどういうことか?
単純化して言えば、「人にできないことができるようになる」ということだろう。
とは言え、「一般的に誰にでもできるようなこと」をしていたら、稼げるのは各都道府県の最低賃金がやっとだろうから、「人にできないことができる」程度では、自分以外にも同じようなレベルの人間がぞろぞろいると思って間違いない。
つまりは、
「人ができないことを、到底あり得ないレベルでやってのける」
ぐらいで実現しないと、その道のプロ(専業で食べていける)ということにはならない。

表現を変えて、少々乱暴かも知れないが、こういう計算式にしたらシンプルだ。
例えば、自分が舞台俳優で「月に30万稼ぎたい」と思ったら、あなたの舞台を観るために1枚1万円のチケットを買ってくれる人が毎月30人いればいい。
ただし、舞台だとしたら映像のように複製して販売とかはないことが前提だから、毎月必ず30人だ。
これは歌手でもダンサーでも同じこと。
試しに、自分の周りの人に「自分の芝居(歌、踊り)を1万円払って観に来て欲しい。」と言ってみたら…どうだろう?
何人が「Yes」と言ってくれるだろうか?

まとめると、ことは意外とシンプルで、
あなたが提供できる商品かサービスを、お金を払ってでも欲しいと思う人が一定数いる
市場に向けて、
「人ができないことを、到底あり得ないレベルでやってのける」
体験を提供できれば、
「その道のプロとしてやっていける」確率がかなり高まる。

「人ができないことを、到底あり得ないレベルでやってのける」ためには、
- 生まれついての才能を持っている
- 人も羨む(うらやむ)身体的条件に恵まれている
と、残るは「勉強すること」しかない。
学び続ける、諦めない、継続する、常に客観的な視点を持って自分を磨く。
こんな風に文字にしてみると、よくある「自分らしく頑張る」「自分の隠れた才能をいつか誰かが見つけてくれる」レベルのものとは全く次元の違う話であるように思えてくる。

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