「本も読まずにやっていける時代じゃないよ。」斎藤一人
これはだいぶ前に読んだ本にあった斎藤一人さんの言葉。
この先、自分が何かの分野で変化・成長していきたいとしたら、昨日と全く同じ生活を今日も…じゃダメなことはおそらく誰でもわかりますよね?
例えば、今現在ある程度シェイプアップされた体型の人が、同じ体型をこの先何年も維持するためには、それ相応の運動量や生活習慣を意識してコントロールする必要があります。

何故なら、人間の身体は年齢とともに変化していく(ストレートに言えば老化していく)からです。
(これは現実として受け止めることしかないようです、実感として…とほほ。)
現時点で、老化を止めることはできません。
ただそのスピードを緩めることは、ある程度可能なようです。
で、次に、身体と心はつながっていて、ボクたちの思考・行動のほぼ全ては脳が情報として取り扱うという形でその処理に関わっています。
ということは…
常に脳に新たな情報をインプットして、脳内の整理整頓をしつつ、脳内の活動を活発にしておくのが良いだろうということになります。
その際に、この先自分が変化・成長をしていくために、
- 自分が既に持っている記憶・情報・スキルを十分に活用する
- 自分が望む結果を既に出している人から学ぶ
ことが重要だと考えます。
1.を進めるためにも、まず新しい情報を取り込むことが大切です。
例えば洋服でも、何か新しいものを買うと、今自分が持っている服を確認して、クローゼットの中を整理整頓したりしませんか?
前から持っている洋服の中にも、定番でこの先も出番が多く、活躍の場が多く予想されるものと、「へ?こんなの持ってたっけ?」とか「げっ、こんなに痛んでたんじゃん…。」なんて感じに、このタイミングで手放してもいいと思うようなもの、出てくるものです。
これも、新しいものを取り込もうとしてみて改めて気づくこと、たくさんあるはずです。
次に、2.についても、憧れる人が常に身近にいれば、実際に会って話を聴いたり、食事をしたりと時間を共有できますが、そういう対象が身近にいない場合には、成功例(=モデル)を自分で見つけ、その情報を集める必要があります。
前にもこのブログで書いてますが、いわゆる“モデリング”というやつです。
このモデリングで重要なのは、その人がどんなところに住んで、どんな服を着て、どこのメーカー(ブランド)のどんなモノを持っているかというようなことではなく(それも有効な要素ではありますが)、
その人が外界で起こった現象をどんな風に捉え、それに対してどんな内的イメージを持って(≒何を考え)、どんな言葉を使い、そんな態度(身体の使い方)をしているか
なのですね。
新しい情報の質と量を同時に確保できるのは本
上の1.と2.を「お金をかけずに手軽に」やろうと思うと、まず最初に思い浮かぶのがインターネットの活用(検索)かも知れません。
確かに、インターネットは使いようによっては宝の山ですが、その途方もない情報量の中から自分にとって本当に有用な質の情報を選びぬくことは、そんなに簡単ではありません。
何故なら、そんな選択眼を持っているくらいなら、既に自分はそのレベルの人間になっているはずだから。

ちなみに、インターネット検索というのは検索窓にどんな単語を入力するか、複数の単語を入力する場合には、その組み合わせによって、検索結果が全く変わります。
ボク自身、「これ、ググってみて」と伝えた若者から、「ネットで調べてみたんですけど、出てきませんでした。」と言われることがけっこうあります。
で、自分で検索してみると…めぼしい情報が複数サクッと見つかることがほとんどです。
これもネットやガジェットに原因があるわけではなく、検索する側が現時点で持っている情報量や想像力が足りていないってことです。(ある意味、思考停止に近いと言っても良い場合も…)
だから、本を読むんです。
本ならある程度の情報の質を保証してくれます。

そして、さらに、
自分の数歩(場合によっては数百歩。そこを選べるのも本の良いところ)先を行ってる人が読んでいる本を読む
ことが賢明なやり方です。
本が情報の質を保証してくれる、とは言っても、
全ての本が等しく情報の質を保証してくれるわけではないからです。
“ある程度の”と書いたのはそういう意味です。
その点、今はインターネットを介して、
- 自分が理想とする人物が書いた本
- 自分が理想とする人物が読んだ本
を知ることは比較的簡単にできるので、こういう形でネットを利用することから始めるのが賢いと思うのです。

学ぶことは真似ること
さらに、これも以前書いたことですが、日本の“◯◯道”には「守破離」という言葉(考え方)があります。
まずは型を学ぶ(真似る)
次に、型を崩す
最後に型から自由になる
ここを忠実に通るか、それともそこを適当に済ませ単なる我流で終わるか、が、型破りと型なしの分かれ道です。
特に、最初の型を学ぶ(真似る)をいかに徹底してやるかが重要です。
(これは声楽やダンスといった身体性を伴う芸の経験上、痛感しています。)
そこで重要になるのが、モデリングという考え方です。
例えば、ボクはこのモデリングということについて、アンソニー・ロビンズという世界的に著名なコーチ、モティベーターの本から学びました。(のちに彼が来日した際のセミナーにも参加しましたが)
A・ロビンズのメソッドはNLPというものがベースになってますが、彼の翻訳された本は(ビジネス書には多いみたいですが)翻訳の段階で抜粋されていたり、日本語のニュアンスがとらえずらかったりで、イマイチ核心にたどり着けない感じだったので、原書(ペーパーバック)を買って読みました。

たいして英語ができるわけではないので、ボールペンやラインマーカーやらを縦横無尽に駆使して、辞書引きながら読み解きました…。(汗)
その後、kindle版でも購入して、たまに読み返しては復習してます。
(時間が経つと、ついつい忘れてしまうので…。)
What we do in life is determined by how we communicate to ourselves. In the modern world, the quality of life is the quality of communication. What we picture and say to ourselves, how we move and use the muscles of our bodies and our facial expressions will determine how much of what we know we will use.
(我々が人生でしていることは、我々が自分自身とどのようにコミュニケーションしているかによって決まる。現代においては、人生の質=コミュニケーションの質なのだ。自己の内面で何を描き(何を観て)、自分自身に何を語りかけているか、どんな風に動き、筋肉や身体を動かし、どんな表情をしているかが、私たちが知っているもののどれだけを使用するかを決定するのだ。)Robbins, Tony. Unlimited Power: The New Science Of Personal Achievement (p.7). Free Press. Kindle 版.
If you mirror someone’s physiology exactly, you will tap the same part of your brain.
(もし、誰かの身体の使い方を正確に鏡を見るようにそっくり真似ることができたら、それはあなたが脳の同じ部分を機能させることになる。)Robbins, Tony. Unlimited Power: The New Science Of Personal Achievement (p.160). Free Press. Kindle 版.
今や古典的名著。A・ロビンズの「Unlimited Power」
訳がが拙くてお恥ずかしいですが、こんな風に、ほかの方が翻訳した日本語のものを違和感のあるまま読んでいるより、英語のまま自分なりに(頭の中では)しっくりした状態で読むほうが理解は深い気がして、原語のまま読む本もけっこうあります。
「学びかつ読め。真摯に書を読め。人生は違ったものになる。」フョードル・ドストエフスキー
もちろん、本を読んだだけである日突然人生がガラリと変わるなんてことはそうそうないと思います。
重要なのは、
読んだら、考える。
考えたら、具体的に行動を起こす。
そして、また読む。
この繰り返し、積み重ね。
「成長したけりゃ本を読め」
ボクも自分自身にそう語りかけて、今日を過ごします。

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