「人生は心一つの置きどころ」
これ、日本の思想家、哲学者の中村天風氏の言葉だそうです。
たまたま、今日、若い学生諸君に、
「パフォーマンスの出来は、心の置きどころ一つで変わる。不思議なものだよね。」
と話したばかりだったので、
何か自分の中でも“心の置きどころ”について引っかかっていて、
そのことについて考えるべきタイミングなのです、こういう時は。
この心を、どこに、どう置くのか?
それでふと思い出したんですが、
昔、名指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンについての記事で、
こんなのを読んだことがあります。
カラヤンが指揮者について語った言葉で、
「指揮者はオーケストラをドライブ(drive)するんじゃない、キャリー(carry)するんだ。」
というものでした。

心もこれと同じで、ボクたちはややもすると自分の心や人の心をドライブしようとしがちです。
ところがどっこい(死語)、そうはいかない。
「人の心を動かす」のが上手な人は、キャリーしているのですね、要は。
まずは、自分の心の置きどころを、
「ここだ」
と決めつけずに、
「今日はどこに置いたら映えるかな。」
と探してみる。
ふわふわと浮いて、漂うように、
心が軽やかに存在できる場所取りができる。
そんな自分を目指します。

コメントを残す