「そこで、あなたがたに言うが、なんでも祈り求めることは、すでにかなえられたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになるであろう。」マルコによる福音書11:24
「人間の脳には“今起こっていることが、想像なのか現実なのか見分けがつかない”という特性がある。」
というのは、よく言われることですよね?
梅干しやレモンを口の中に入れるところを想像すると、口の中に唾液が「ジュワッ」とくることや(笑)、
電車の中で小説を読んでいて、その物語が実際の話ではないと知っていても思わず涙したりすることも、
この「脳には、想像なのか現実なのか見分けがつかない」ことの実例と言って良いのでしょうね。

実際、スポーツのトレーニング研究でも、競技中の映像を観ながら脳波を測ると、脳内が実際に身体を動かしている時と同じような状態になっていたりするそうです。
つまり、「もう、既にそれが現実に起こっている」と脳が判断する状況を創り出せれば、
文字通り引き寄せの法則が働くというわけで。
・・・ここで何かに気づく。
あれ?これって役者が芝居の中ですることとちゃう?(何故かエセ関西弁)
だって、「それが現実として、まず、そこに存在する」ってことが、まずやるべきことだよね?
ということは、演技を極めていけば、夢を実現する方法を手に入れる近道になるってことなんじゃない?
でも、待てよ。
ということは、「プロの役者になりたい」って夢を持って芝居やってるのに、そうなれてないとしたら・・・
そもそも、本当の演技力が身についてないってこと???
こりゃ、残酷過ぎる現実だわ。
でも、こんなのも見つけたわ。
「脳は現実と創造の区別がつかないから、『既に夢が叶っている』と信じこんでしまったら、もうそこで満足してしまって、変化を起こせない。」
なるほど、これも一理ありそうな・・・。
ダイエットで言えば、「私はもう痩せてるの。だから、ほら見てこのスタイル。ダイエットの必要なんてもはやナシ!」
みたいな感じ?
この「もう既に叶っている心理状態」と、よく言われる「根拠のない自信」は、事が成就するタイミングの時制のニュアンスは微妙に違うけど、心理的な状態はかなり近いような気はするな。
英語学習でも、ロールプレイングやシャドーイングって「どこまでその人に成りきれるか?」によって、結果が大きく違ってくる(発音やイントネーションはもちろん、記憶も)もんな。

でも、それをすればするほど(その反動で)今の自分が小さく、無力で惨めに見えることだってある。
実際の自分はなんてちっぽけなんだ、貧乏なんだ、しょぼくれてるんだってね。
そのギャップをどう埋めるのか、自己評価をどう高めるか。
中には、「自分はこんなにすごいのに、頑張ってるのに、どうして叶わないんだ」って思ってる人も少なからずいるだろうけど、それは結局自分のまんまで、実はその役(例えば、夢を叶えた未来の自分)としてそこに存在できてないってことなのかもね。
そういう人はとりあえず置いといて・・・
このヒントはきっと次の言葉の中にある。
「偉大な俳優になるために必要なのは、演技をする自分を愛することだ。」チャールズ・チャップリン
これだね、この自己愛。自己肯定感。
“Let’s fake it, until we make it.”
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