「夢見ることができれば、それは実現できる。」ウォルト・ディズニー

「なんで私が芸大に?」ト音記号も書けない状態から合格に辿り着いた秘密とは・・・
「ミュージカルに出たいんですけど、どうすればいいですか?」
そう訊かれると、こう答えます。
「上手くなればいいんです。」
事実です。
ただ、この質問は広義に捉えれば、
「夢を叶えるにはどうすればいいですか?」
と言い換えられると思うのです。
自分の過去を振り返ると、高校時代ト音記号も書けない状態(芸術選択授業は迷わず美術を選択していたほど)から始めた音楽の道(芸大声楽)に進み、ダンスの経験もないのにミュージカルの舞台に飛び込み(劇団四季→東宝)、15年間の現役活動の後は歌唱指導者として活動ができました。
決して才能があったわけでもないと思うし、環境に恵まれていたわけでもありません。(両親はじめ親族は全く芸事とは関係のない家系です。)

じゃあ、何故出来たのか?
後になって知ったことですが、「夢を実現するための原理原則」に従っていたんです、これが・・・。
「夢を実現する」
そのために必要なステップは以下の3つです。
- 潜在意識にアクセスする(変性意識状態になる)
- ヴィジュアライズする(実際に体験しているかのように感じる)
- 繰り返す
一つずつ説明していきます。

1.潜在意識にアクセスする(変性意識状態になる)
「フロー」とか「ゾーン」とか呼ばれることもある、いわゆる「夢中になってる」状態。
例えば、子どもがゲームに夢中になって塾に行く時間に遅れてしまうとか、電車で移動中に読んでいた小説に夢中になり、涙まで流した上に降りる駅を乗り越してしまうとか、そういう状態だと思ってもらえばいいのではないでしょうか。
ポイントは「呼吸」と「集中」。
呼吸に意識を集中して、ゆっくりと息をしながらどんどんどんどん身体をリラックスさせていくと・・・。
2.ヴィジュアライズする(実際に体験しているかのように感じる)
「想像」を通り越して「妄想」の域。(笑)
自分の経験だと、中学時代にアメリカのロック・バンドKISSのライヴ版聴きながら、頭の中ではマジソン・スクエアガーデンにいました。行ったこともないのに。ライヴ版の臨場感が半端なかったんだと思います、今になって思えば。
あとは、大学入試の時ですが、兄が自分が自分の目指す大学に行ってたので、何度も行ったことがあったんですね。
駅からの道、正門、学食・・・。なので、イメージをかなり克明に描くことができました。
ただし、1ヶ月に渡って複数回続く試験(毎回発表を見に行き、それに受かってると次に進めるトーナメント形式)が精神的にものすごくキツくて、「落ちてもいいから、もう終わりたいな。」と思ったら3次試験で見事に落ち、結果一浪しました。(「思考は現実化する」を見事に体現。)

3.繰り返す
ある意味「中毒症状」です。
これを嫌々じゃないと出来ないとしたら、そもそも、それはそこまで叶えたい夢じゃないのかも知れません。
“have to”でやってるようだと繰り返せません、“want to”じゃないと。
ただし、そこをクリアーしないと自分の命が危ないような状態であれば、“have to”が“want to”が表裏一体となり、必然的にゴールへと導かれていく可能性は大だと思います。
それぞれの領域で3つのステップを利用する
例えば、「ミュージカルの舞台に立つ」という目標があるとすると、
- 歌が上手になる
- ダンスが上達する
- 芝居が巧くなる
という3つの領域があるわけですよね?
この3つそれぞれに上のステップを活用するんです。
漠然と「上手くなる」んじゃなくて、歌はどんな風に?ダンスは?芝居は?と。
ダンスだって、バレエは?ジャズは?タップは?と。
で、それを実行していくためには、最終到達点を明確にイメージできるようにしたいわけだし、それを描きながら繰り返すことが必要なわけで、決して「練習せずに祈ってればなれる」わけではないのです。当然ですけどね。
- まずは呼吸を意識にあげる、そしてリラックスの中の集中を身につける
- 鮮明に頭の中に描く(五感もフル活用)
- 新鮮に繰り返す
ボクが一浪したように、ジャストあなたが望むタイミングで望む形で実現するとは限りませんが、やってみる価値は・・・ありますよね?

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