あなたが現状を打破するために考えるべきこと

昔から繰り返し訊かれる質問がありました。

「劇団◯季のオーディションの時は、東◯のミュージカルの曲を歌わない方がいいんでしょうか?」

その反対に、

「東◯のオーディションの時は、劇団◯季のミュージカルの曲を歌わない方がいいんでしょうか?」

まず、この質問には大きな間違いが含まれています。

わかりますか?

厳密に言えば「アラ◯ン」や「リトル・◯ーメイド」は“劇団◯季のミュージカル”ではありません。

「レ・ミゼ◯ブル」や「エリ◯ベート」は“東◯のミュージカル”ではありません。

それぞれ、ある期間ロイヤリティーを支払って上演許可を得ている、言うなれば“借り物”です。

そして、冒頭の質問に対するボクが返していた答えは

「上手ければ、何を歌ってもかまわないはず。」

でした。

プロデューサーの立場になって考えてみて下さい。

1.東◯のオーディションで、劇団◯季が上演している作品のナンバーを歌ってめちゃくちゃ上手で魅力的な人間

と、

2.東◯が上演している作品のナンバーを歌ってたいして上手くもない苦学の権化みたいな人間

と、どちらを取りたいですか?

答えは火を見るより明らかでしょう。

(もちろん、極度の特異体質で、劇団◯季の上演作品のナンバーしか歌えない人とか、反対に東◯の上演作品のナンバーしか受け付けない人とか居たら話はまた別ですが、そんな人はそもそも受けに行かないでしょう。)

もっとも、最近は東◯をはじめとしたプロデュース公演、商業演劇色の強いミュージカルに出演歴のある方々が多数劇団◯季の舞台にも立っているので、その点は説明の必要もなくなっている筈で、ある意味喜ばしい限りです。

要は、

「(金を払っても惜しくないと思われるところまで)上手くなれ」

という話ですね。

正直、身銭切って学ばない人はなかなか伸びません。

どこか他力本願な部分が抜けきらず、滲み出てきてしまうから。

小さい頃からかなり専門的な訓練受けてる人とか、最初から周りが一目置くほどの才能が溢れ出してる人以外、

我々のような凡人は(エゲツない言い方になりますが)、

「元取って儲け出す」

ぐらいの気概がないと、そうそう結果には結びつきません。

「魅力の不足は殺気で補う」

みたいな感じでしょうか?(笑)

もちろん、「儲け」というのはひとつの例えで、それがその人にとって何なのかは人によって違うと思います。

自分自身の喜びかも知れないし、名声のような他者からの評価かも知れません。観客の笑顔という人もいるでしょう、きっと。

それが何であれ、

「なんとしてもそれを手に入れるべく生きている人の欲求」

の放つエネルギーは、他とは明らかに違います。

魅力がある、華がある、目を引く…表現の仕方は色々あれど、言い方を変えればそれは「異質であること」だとも考えられます。

見方を変えれば、それはある種の「違和感」です。

こうした「違和感」が自ずと滲み出すようになるためには、表面的な技術だけを習得して上達しても…。

自分の内側を入れ替えていく。

例えて言うなら、肌(細胞)のターンオーバーみたいなものです。

それには一定の時間が必要です。
新たな環境と刺激が必要です。

本当の意味で「上手くなる」というのは、そういうことに違いありません。

Kobayashi Hitoshi

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