優先順位を知ることの意味

「自分がそれを知らない」ということに気づいていますか?

何事においても共通していることなのでしょうが、特に“稽古場”と呼ばれる空間に身を置いて何か新たに学ぼうとする場合、

「今、何を優先すべきなのか?」

「集中すべき点はどこなのか?」

を確実に捉えられることが非常に重要なのは言うまでもありません。

「傍目から見たら同じ行動を取っている」ように見えても、そこに向かう自分の意識や感覚が本来あるべきところに無ければ、当然結果はついてきませんし、結果に繋がるとしても時間がかかります。

身体的行動を伴う、演技・歌・踊り・演奏ではこの部分が本当に大きな要素だと痛感しています。

ダンスにしろ歌にしろ、自分は今、次の4つの段階のどこにいるかを自覚し、そこをクリアして次の段階に進むことを目指す。

その繰り返しで、人によってスピードの違いこそあれ、螺旋状に昇って行くものが芸事なのではないかな、と。


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学びの4つの段階とは?

1.無知の知(自分がそれを知らないということを知っている。)=知らないし、できない。

2.知っている(=意識にあげている)が、できない。

3.知っていて(=意識にあげている=そこに意識を集中していれば)、できる。

4.意識にあげずとも(=そこに意識を集中せずとも)、できる。

歌やダンスで言えば、3.は歌詞や音程、振りを一生懸命考えながら歌ったり踊ったりしている状態。

4.まで行くと、いわゆる“表現”に意識が持っていける状態。

ミュージカルで言うと、観客目線のまんまで、そもそも1.の段階まで辿り着けていないことにも気づかずに、“やってるつもり”で技術的にも、(当然ながら)表現的にも終始してしまっているパターンも多いような気がします。

学びの段階というのは応用が効く(利く)もの

上に書いたようなことは、例えばこれから自分がやろうと思っている分野、ジャンルがどんなものかとは別で、ほとんど全ての分野で利用できる内容だと思っています。

物事を…

ある程度、客観視できる。
ある程度、抽象化できる。
ある程度、俯瞰できる。

それができれば、

「今、自分が置かれているこの状況で、優先すべきことは何か」

を把握できて、取り組むべきことにシンプルに取り組めるに違いありません。

Kobayashi Hitoshi


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