ワクワクするには何かある
小橋賢児さんの書かれた「セカンドID」という本を読みました。
恥ずかしながら、小橋賢児さんについてはほとんど存じ上げず、この本も書店で見かけて「なんとなくピンときた」から買ったのですが、最近考えていること、以前から事あるごとに考えていたことに繋がるような内容でした。
小橋さんご自身、ひょんなことから俳優になり、売れっ子になり、けれどもそんな中で自分の置かれている状況に疑問を持ち、その後、“何かに導かれるように”その時その時の心の声に従うことによって人生が変化していって…ともいう内容なのです。
この、心の声、と言うのか、直感と言うのか、はよくわかりませんが、頭では「そちらよりこちらが今の自分が選択すべき道だろう。」と“考えて”いても、不思議なワクワクを“感じて”どうにもこうにも押さえきれず、止むに止まれずワクワクする方を選ぶ瞬間というのを、自分もかつて経験しました。
かの斎藤一人さんはこのことを、
「“正しいこと”より“楽しいこと”」
と表現されてますが、まさにそんな感じです。
ワクワクするのには、そこにやっぱり何かあるのです。
楽しいからといって楽だとは限らない
ただし、ここで勘違いしちゃいけないのは、「ワクワクして楽しい方を選べば全て薔薇色」とは限らない。いや、むしろ「全て薔薇色」どころか「茨(いばら)の道が待っている」ぐらいに思ってた方がいいかもね、ってことです。
小橋さんの本の中にも、「自分が目指す方向、理想を追求しようとすればするほど、次々ピンチが訪れる」みたいな状況が書かれています。
…神様に試されるんですかねぇ。(笑)
そこを通り抜けた先に至福が待っているみたいな、ドラマチックな展開が繰り広げられるわけです、ほとんどの場合。
ただ、側から見たら「ものすごい苦労と努力」の真っただ中にいる当人は、往々にして、無我夢中でそこまで悲観的になる余裕もないほどその時その時に集中し、アドレナリン出まくり状態でそこに没頭してたりすることが多いようです。
無我の境地とでも言うんでしょうか。
で、結果、思うような成果はあげられなかったとしても、それに取り組んだことで新たな出会いがあったり、知識を得たり、技術を身につけたり、その後の人生の指針となるようなものを手に入れるんですよね。
閃くもの?降りてくるもの?
じゃあ、その自分が進むべき道を示してくれるワクワクはいつ?どんな風に訪れるのか?
…それがわかれば苦労はしないんですよね。(笑)
自分の経験・感覚で言うと、本当に自分自身の中から湧き起こるとでも言おうか、熱いマグマのような印象なのです。
果たしてみんながこういう体験、経験をするものなかどうか?
正直、そこはよくわからないままこれを書いているので、まだそんな経験をしたことがないという方は、一度小橋さんの本を読んでみると良いかも知れません。
ただし、読んだからと言って、そのワクワクがあなた自身のものかどうかはわかりません。内から突き動かされるものと、外からの刺激で一時的にテンションが上がってるのとは違いますから。
前者は能動、後者はあくまで受動ですから。

Kobayashi Hitoshi
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