楽譜が読めなくてもピアノは弾ける?
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弾けます。
文字で言えば、書き順や意味がわからなくても、とりあえず見た通りに書き写せば他の人が判読できるレベルの再現ができるのと同じように。
クラシック・バレエで言えば、パやアンシェヌマンの名前や動きを知らなくても、目で見て動きを覚えてそれを真似れば、とりあえず同じような動きはできるのと同じように。
ただし、次に別のもの(文章やアンシェヌマン)に取り組む時への応用は聞きません。
再び白紙の状態から。ゼロからのスタートです。
つまり、楽譜が読めなくてもピアノは弾けますけど、少なくとも2曲弾けるようになろうと思ったら、楽譜読めるようにトレーニングをした方が結局近道です。
文字の書き順や基本的な文法がわかっていないと一文書き上げるのにも、ものすごい労力が要りますよね?
パの名前や動きがわかっていなければ、簡単なアンシェヌマン一つでも、順番を覚えるのにものすごく苦労するでしょう。
なんて、偉そうに書いてる自分ですが、それほどピアノが達者なわけではありません。
なので、これはあくまで大人になってからピアノを始めるような人に関しての話。
そもそも、子どもがピアノを習う場合、弾くことだけ単独で教える先生はまずいません。
だいたいソルフェージュとセットです。
※ソルフェージュ=音楽の基礎訓練。視唱・読譜・聴音の能力を訓練すること。

もっとも、ひと昔前のピアノの先生のほとんどは、いわゆる音大のピアノ科卒で最初から「先生」と呼ばれるようなところからスタートする人が多かったので、
- 小さな頃から(英才的)音楽教育を受けていない人がどんな状況にあるのか理解できない。
- 客商売も組織で働いた経験もないので、クライアントとの接し方が理解できない。
ケースがほとんどでした。
要するに「ピアノの先生は、歯医者と同じくらい怖かった」時代があったというわけです。
これが原因でピアノ嫌いになり、レッスンが続かなかったどころかトラウマにさえなっている人が、自分の身の回りにも少なからずいるのが事実です。
これは切ないし、残念なことです、ホントに。
ピアノを弾けるようになる上での“3つのポイント”とは?
自分の場合、芸大目指して声楽やピアノ、ソルフェージュのレッスン受け始めたのが高校1年の夏休み明け。
受験に際しての文字通り泥縄式だったわけです。
ただ、ピアノを教えて下さった先生が、いわゆる音大ピアノ科卒ではなく国立大学の教育学部音楽科卒の方でした。(当時としてはちょっと異色だったのかも知れません。)
その教え方は非常に理論的で効率的、言葉での説明や喩えも明確で理解しやすかったのです。
(バッハのインベンションの楽譜を小節ごとにハサミで切ってつなぎ合わせてみるとか、かなり頭を使って音楽に取り組むことも教えてもらいました。)
大学時代もとにかくピアノは苦手でしたが、その後、何年も経ってから、曲がりなりにも仕事として人に歌を教えるようになってからピアノ伴奏を弾く必要に迫られ、
「どうすれば効率的なピアノ上達が可能になるか」
についてかなり知恵を絞りました。
そこで見つけたこば者式ピアノ上達3つのポイントとは・・・
1.耳で聴いて知っている曲を弾いてみる
耳で弾いて既に知っている曲なら、メロディーやリズムを間違えた時に自分で気づけます。
楽譜を読む能力が十分でない人が楽譜から入ると、例え間違っていてたとしても、その間違いに気づくとは限りません。
2.スケールの練習を“必ず”する
具体的には、「ハノン」というピアノ教則本の一番後ろの方に載っているスケールという音階練習を、できれば全ての調、難しけてもせいぜい#と♭それぞれ5つまでは弾けるように練習します。
これができると、主に右手がメロディーを引く時に運指がかなりスムーズになります。
3.コード(和音)の構成音と指の位置を覚える
これも闇雲に指の置き方を覚えようとするより、和音の構成音とその関係(短3度とか完全5度とか)、いわゆる楽典の基本を学んでおく方がはるかに効率よく学べます。

便利なソフトやアプリを利用しながら学ぶのも、もちろんあり♪
オススメはmusescoreというフリーソフト。
MacでもWindowsでも使える楽譜作成ソフト。
基本、鍵盤楽器(キーボード)は不要です。
音符や休符をパソコンでクリックしながら貼り付けていくことで楽譜が作れ、実際に音を鳴らして聴いてみる事もできます。
「ミュージカルやってるんだけど楽譜が苦手」な方には特にオススメです。
だって、オーディションの課題曲なんかも実際に鳴らして聴いてみれるんですから。
もちろん、慣れるまで一通り苦労はするかと思いますが、自分の大好きな曲で取り組めば、比較的ストレスなく楽譜に関することが学べます!

たまに楽器屋さんの店先でいろんな楽器触ってみるんですが、最近ではピアノタッチ(鍵盤の深さや重さがピアノに似せてある)の電子ピアノもびっくりするほどお手頃価格になってて感動します。
(もし、購入検討する場合には88鍵のものを力一杯オススメします。)
兎にも角にも、「習うより慣れろ」です。
ただし、効率よく学び上達するためには工夫も必要。
是非、今回の記事を参考にしてみて下さい。
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