役者の副業図鑑〜整体・リフレクソロジー編〜

もしかして「何か資格持っとけば有利」と思ってる?


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舞台の仕事というのは、コンスタントにあるものじゃありません。
(もちろんこれ、プロとして舞台に立っていること前提でのお話です。)

オーディションを受けて合格してはじめてその先の仕事が決まる。

でも、稽古期間は無給

食費はもちろん、交通費だって自腹。

本番に入れば、あれこれ必要なメイク道具、メイク用品だって自分持ち。

疲れが溜まればパフォーマンスの質は下がるから、カラダのメンテも欠かせない。

年齢を重ねるにつれ、次の仕事は若者に回っていき、かつて自分が出演していた作品のロゴも、キャッチ・コピーもそのままなのに、出演者の中に自分の名前はなく、自分だけが歳をとって表舞台からは姿を消している・・・。

それでも人間食べていかなきゃいかないから、役者・歌手・ダンサーのほとんどが、

「自分がしてきた芸事を人に教える」ことで生計を立てる

ことを考えます。

インストラクター、そしてトレーナー

ダンサーだったら、ヨガピラティスインストラクター、スポーツ・クラブのトレーナー
歌手だったらヴォーカル・スクールをはじめとした各種学校の講師。

などなど。

誰でも一度は通る道「資格を取れば・・・」

インストラクターとならび、舞台(特にミュージカル)出演経験者が興味を持つのが、エステマッサージに関連する資格を取ること。

しかし!資格といっても、民間資格から国家資格まで様々な種類があります。

数カ月で取得できる整体・カイロ資格から、4年間学校に通って取得するものまであるので、そこはわかっておくのが重要。

〈国家資格〉
あんまマッサージ指圧師・・・健康保険を適用した治療ができる。専門学校や資格取得の養成機関に通常は3年から4年通い勉強して、最終的に資格(国家)試験に合格しなければいけない。

針・灸師・・・鍼灸師に関係する専門の学校に通って国家試験に合格しなければいけない。

柔道整復師・・・専門の柔道整復師養成学校に3年間通う必要があります。学校を卒業し、国家資格に合格して初めて柔道整復師に。いわゆる「接骨院」や「整骨院」と呼ばれるところで施術をしている人。

〈民間資格〉
整体師・・・「○○協会認定」とかの任意団体が発行する民間資格です。
※マッサージを業として(個人的にではなく、事業として)行える者は「医師」、「あん摩マッサージ師」のみと法律で定められているので、整体師がお金を取って施しているのは「マッサージであってはいけない」ということにまりますね。

ちなみに厚生労働省によるマッサージの定義は

「体重をかけ、対象者が痛みを感じる強さで行う行為」

整体の看板を掲げる店で「治療行為ではなく、リフレッシュのためのもの」とアピールしている店がある時期から増えたのはこのためです。

よく訊かれる

「強さはどうですか?痛くないですか?」

は、ある種の自己防衛策でもありますな、たぶん。

カイロプラクター・・・アメリカではドクターに限りなく近い資格でレントゲン撮ったりもするらしいですが、日本の場合、玉石混淆(ぎょくせきこんこう)と言うんですか?海外の認定資格持ってる人から、簡易的な講習を受けただけのカイロプラクターも少なからず存在します。

サロン勤務経験者は語る

かくいうワタシも、歌手・俳優としての将来に不安を感じ始めた頃、とある協会整体師養成講座で学び、その何年か後に、これまた別の協会リフレクソロジーを学びました。


骨盤調整とかも習ったんですよ、ここだけの話。

特にリフレの方は、当時友人がサロン経営していたこともあり、数ヶ月そこで仕事させてもらいました。

ただし、整体やリフレみたいに国家資格持っていないとなると、時給は普通のバイトとほとんど変わりません。肉体労働だけに、考えようによってはキツい場合もあります。

その頃、一斉を風靡していたのが「クイー○ズウェイ」という、緑の看板が目印のリフレクソロジーのチェーン店。

地方の駅ビルの中にまで進出してて、言うなれば

「リラクゼーション界のABCクッキングスタジオ」

みたいな存在でしたね。

ただですね、ここで業界裏話をすると、

「クイー○ズウェイ」が展開していたリフレの手技、実は・・・

全く英国式じゃありません。

イギリスにおけるリフレクソロジーというのは、かなり医療に近く、資格を取るためにはケーススタディーをはじめ、かなり厳しいルールがあるんです。

そして、手技のメインは「サム・ウォーク」と呼ばれる親指の腹を尺取り虫のように移動させるもので、痛みは全く伴いません。

巷の、いわゆる足裏マッサージでやられる、指の関節使って「ウリウリ」やられるあれ。


こういうやつです。関節技。

あれは俗にいう「台湾式リフレ」(指の関節使ったり、グリグリ棒みたいな器具使ったりする)で、イギリス(英国式)リフレクソロジーではありません。

さらに言えば

「業界大手だから講座終了後にはインターン経験できます。」

とか書いてあって、要はサロンでタダ働きさせられて終り、なんてスクールも雨後の筍のようにいっぱい出て来てました。

“独立開業”の言葉をエサに、脱サラを夢見る中年男性で、整体、カイロに夢破れた人もたくさんいるはず・・・。

治療でもマッサージでもなく“リラクゼーション”

国家資格を持たない人間が行うのはマッサージ(痛みを伴う背術)ではないので、

「目的は治療ではなくリラクゼーション」

ということになるわけです。

実際、ボクがリフレクソロジー学んだ協会でも、リフレと並行して超音波機器を使ったフェイシャルをセットで学ぶようになってて、ネイルサロン美容院で「それまでのメニューに新たに加えるメニュー」として取り入れるケースが多かったみたいです。

(そう、なので実はフェイシャルも勉強しているのです。試験の前には自分の顔に超音波当てて一生懸命練習しました・・・。)

歌手だったりダンサーだったりすると、ついつい「体のことはよく知ってるから」と簡単に考えがちですが、ところがどっこい、そう甘いもんじゃありません。

本当に日夜、一生懸命に勉強し、研究し、知識と技術を高めている人たちがどの世界にもいるのです。

さらには、資格が絡むとビジネス面で死ぬほど頭を使ってシステムを構築している人たちもいます。いわゆる「サムライ(士)商法」というやつです。

医療行為が絡むと、法律的なこともそれなりにわかっていないと仕事として取り組むとしたら、かなりリスキーな面もあります。

仕事して取り組むのだとしたら、「本当に好きか?」どうかは外せない

自分が歌やダンスを通してカラダのことに興味を持ったのだとしたら、まずは自分の身の回りの本当に小さなところから始めることが大切でしょうね。

特に、プレイヤー、パフォーマーとしての活動も続けて行くのなら尚更。

少しずつ少しずつ、自分にできる範囲で続けて行く中で、気がついたら人様からお金いただけるようになっていた・・・。

そういう形が理想です。きっとね。

 

 

 

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