ミュージカルの学び方(ちょっとだけマジメな話)

ミュージカルは総合格闘技だ!?

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ミュージカルを教える立場にあって、ミュージカルというのはただ「歌って、踊って、楽しい」だけではないことや、例えば学校で専門的勝つ真剣に学ぼうとすれば、それは最早、総合格闘技に等しいものだと思っているんです。

例えば「HairSpray」という作品の中のナンバーを扱うとして、考えられること、局面は数限りなくある。

最初に映画があって、それがミュージカル化されているとなれば、元の映画は「誰が撮ってて、どんな映画なのか?」なのか、とか。

舞台が1960年代のアメリカ・ボルティモアとわかれば、

「それって何州?どこにあんの?」

から始まって、

「その時代はどんな暮らししてたんだろ?」「へぇ、テレビ白黒なんだ!」

などと、ありとあらゆる情報を検証可能となるわけですな、これ。

役者で追いかけるもよし

そんなこんなを考えながら、映画版の「HairSpray」を観ていてふと、「そう言えばジョン・トラヴォルタ『Grease』の映画版で主役やってたっけ。」なんて思い当たり、「いくらアメリカって言っても、どう見ても高校生には見えないだろ、それ。」ツッコミを入れたくなる懐かしのオリヴィア・ニュートンジョンとトラヴォルタの共演など眺め、そこからまた「そう言えば、トラヴォルタがブレイクしたのは『サタデー・ナイト・フィーバー』だったっけ。あれもミュージカルとは言えないけど、ダンスがらみで・・・。」と・・。

そうそう、「SIster Act(天使にラブ・ソングを)」のミュージカル版で汗かきエディー(主役デロリスの幼馴染で警察官)が歌う“I Could Be That Guy”なんて、まさに「サタデー・ナイト・フィーバー」の中のトラヴォルタみたいなディスコのヒーローに憧れて歌うナンバーなんだよね。

あれ、なんか「HairSpray」からずいぶん離れちゃったな。

あの名優、実はミュージカル・スター

反省しながら、再び「HairSpray」に戻ると、「あ、そうか。この映画版ではクリストファー・ウォーケンがパパだったんだね。」なんて改めて思ったりして。

Amazonビデオで観られるんですけど、この方がフック船長やってるミュージカル「ピーターパン」の映画があるんですよ。知ったました?


クリストファー・ウォーケンがフック船長の「ピーターパン」

その時に初めて知ったんですが、Mr.ウォーケン、実は子役からスタートして、若い頃にはミュージカルの舞台も結構出演なさっていたそうな・・・。

あんなに渋い俳優さんがフック船長というギャップにびっくりでしたが、それを知って合点がいきました。

世界は広いのよ

かつて、NYでハロルド・プリンス演出の「蜘蛛女のキス」を観た時に、“ブロードウェイのレジェンド”、チタ・リヴェラは既に降板していて、その役に当時日本のシオノギ製薬のCM「痛くなったらすぐセデス」に出てたヴァネッサ・ウィリアムズがキャスティングされていて、「え、セデスの人、踊れんの!?」と思ったんですが、スーパー歌えて踊れてびっくりしたものでした。
ヴァネッサさん、申し訳ない。

しかも、彼女、アフリカ系アメリカ人とし初のミス・アメリカになった方なんだそうで・・・
そう、世界は広い。

あれ、また「HairSpray」から離れてしまった・・・。

ミュージカルって、語学の面からも歴史や文化の面からも、その他ありとあらゆる面から学べる多面体のようなもの。もちろん、音楽や文学の面からも。

ミュージカルって、単なるエンターテイメントにとどまらず、かなり知的好奇心を満たしてくれるものなのですよ、ね、みなさん。

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