夏旅のお供はやっぱり音楽だった
かつて“夏旅”と呼ばれる子どもミュージカルやファミリー・ミュージカルの全国ツアーで日本中を回っていた頃、移動はもっぱらJRだった。
ツアーのスケジュールによっては、かなりの長距離(=長時間)の移動になることもしばしば。
当時はインターネットもスマホもまだ無かったので、車中の過ごし方と言えば、
- 寝る
- 隣の席の人と会話
- 読書
- 音楽を聴く
といったところ。
僕は、主に4.音楽を聴く。
当時はMD全盛期で、旅に持っていくために厳選したお気に入りを自宅で編集し、小さなポーチにMDプレーヤーとMDを何枚も詰め込んで持ち歩いてたものです。
乾電池式だったので、よく音響さんに使い古しの乾電池(舞台で使うワイヤレス・マイクは、本番中に電源切れたりしたら大変なので、まめに取り替えする。→使い切っていない乾電池が余る。)をもらって、移動中持って歩いてましたっけ。
それから考えると、iPodをこの世に送り出したスティーブ・ジョブズの偉大さが身に染みます・・・。
心身共に音楽の力でリフレッシュ&エナジー・アップ
当時やってた子どもミュージカルの場合、10:00開演と13:00開演の1日2回公演が普通。
これ、実は肉体的にかなりの重労働。
子どもミュージカルの場合、テンションもかなり上げて臨まないと客席の子どもたちには伝わりません。
本来どちらかと言えばテンション低めの自分にとっては、これはけっこうツラい。(笑)
なので、(必然的に)テンションを上げてくれそうな音楽を好んで聴く傾向がありました。
当時お気に入りだったのは、ジプシーキングス。
この人たちの音楽は、かなり上がります。
そして、キャリアの後半、子どもミュージカルから遠ざかってからと、その後自分が舞台に立たなくなってからは、むしろ気持ちを落ち着かせてくれる、沈静作用のありそうな音楽を好んで聴くように。
クラシックだと、学生時代にはあまり聴かなかったバッハとか、カラヤンの「アダージョ」なんてアルバムもお気に入りでした。

そして、出会った癒しの音楽
そんなある日、同じミュージカルの業界で活躍するあるお二人の会話を小耳に挟んで知ったのが、ケアリー・レイシェル。
ハワイアンのシンガーで、スピリチュアルな魅力も相まって(?)、かなり話題の人だったみたいです。

なんとも表現しがたい、ふんわりと、優しい風のようなその癒しの歌声に、うっとりしました。(笑)
この人、英語でも歌うんですが、やはりハワイの言葉で歌うものが最高です。
まるで本当にハワイのビーチで爽やかな風に吹かれながらゆったりと過ごしてるような気持ちにしてくれます。
人生の大切な時間の中で、せかせかと気忙しく過ごすことや、仕事先での人間関係の悩み、いろんな不満や不安に気を囚われていることに気づかせて、そこから解放してくれる・・・そんなハワイ独特の不思議なパワーを感じるのですね。
(と、書いている自分は、実はまだ一度もハワイに行ったことがありません・・・。悪しからず。)

もし、これを読んでるあなたがケアリー・レイシェルの歌声を聴いたことがないとしたら、今すぐ聴くべきです。
そうすれば、ボクがハワイに行ったこともないくせに、まるでハワイに行ったことがあるかのように文章を書かずにいられないその気持ちがわかってもらえると思うので・・・。
ALOHA〜!
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